2010年1月31日日曜日

セレブのジレンマ

たった今、テニスのオーストラリア・オープンが終わった。いつもの如く、最強のロジャー・フェデラーが優勝。対戦相手は英国のアンディ・マリー、英国では35年ぶりに自国民が四大会で優勝するのではと、にわかに彼への期待が高まっていた。
そうよね、今やウィンブルドン症候群とも言われ、ウィンブルドンで英国選手が優勝することは皆無だから。

で、このフェデラーという人、もう30歳近いのだが現役でまだまだ頑張っている。
どうしてか・・・
個人的な蓄財やアスリートとしての名誉のためかと思ってもいたが単にそうでないらしい。

実は彼は自分のチャリティ団体を持っている。
その名も、「ロジャー・フェデラー基金」。
アフリカ(エチオピア、マリ、マラウィ、タンザニア、ジンバブエ、南アフリカ)を中心に学校プロジェクトなどを支援している団体。
で、この基金を運営していくお金が必要で彼はひたすらプレーし、勝ち続けている。これからも勝ち続けなければならない。
言い換えると、チャリティがあるのでテニスを止められないという複雑な事情があると言われている。
それ以外にもユニセフの親善大使をやっていて、ボノやアンジェリーナ・ジョリー顔負けのチャリティ・セレブなんだそうだ。

志気をもって始めた活動は立派なことだが、彼がいづれ引退する時が来たら、基金はどうなっていくのだろう。ミュージシャンや俳優と違い、スポーツ選手の現役寿命は短いので悩ましい未来が待っている。
セレブが思いついて立ち上げるのは簡単だが、持続性をもって組織を維持していくのはテニスで勝つよりもっと難しいかもしれない。

何はともあれ、がんばれ、フェデラー君。

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