2010年1月24日日曜日

レジの文化

今日も週末で混んでいるスーパーに行き、レジで格闘してきた。
フランスのスーパーのレジはどうしてこうストレスがたまるのか・・・
週末の夕方はどこの国のどこの町の店もすごい混んでいて行列があるのは当然だが、何故かフランス、特にパリでは血圧が200くらいに上がってしまうほどのすさまじさだ。

国ごとのスーパー利用術の比較研究をしてみよう。

フランス(特にパリ)
行列:10人以上の長い列でも他のレジを開けてくれることは少ない。どうしてこんなに長くなるのか不思議。とにかくすべての手際が悪い。数ユーロの品物でも小切手で払う人がいまだにいるので精算だけで本人確認などで5分以上の処理がかかる。そんなの現金で払ってくれ!、と言いたい。まるで20年前の世界みたい。やっと小切手客が終わって次の客になると今度は品物の値札がついておらず、値段の確認でさらに5分かかりレジ業務が完全ストップ。値札落ちはしょっちゅうある。非効率の連鎖。
レジ係り:全員すごいつまらなさそーで、無愛想な表情をしている。一応「ボンジュール」「オールブォワ」とかは言ってくれるけど自動販売機の音声ボイスみたい。年に一度くらいニコっと笑って愛想のいいレジ係りがいると逆に気持ち悪くなる。客や他の従業員とのおしゃべりが始まるとこれが長い。でも誰も文句言わない。
レジ袋の詰め方:バーコードを読むとすぐ横のカウンターで自分でどんどん袋に詰めていく。ノロノロしているとお会計がきて、払い終わってもぐずぐず詰めていると、次の人の品物が来てしまい自分のものと混じってしまう危険性あり。混じってもレジ係りは知らんぷり。混じらないようにするためのスピード処理に最近はようやく慣れて来た。もし袋の早詰め競争があったら絶対に優勝する自信あり。どんなにたくさんの品物を詰めていても店員は絶対に手伝わない。時々お釣りを投げるように渡され、コインが散乱する。店員は「ごめん」の一言もなし。

日本
行列:3-4人くらい並ぶとすぐ店員が走ってきて「お待たせいたしました、こちらへどうぞ」と言って他のレジをあけてくれる。
レジ係り:丁寧な店だとピョッコと頭を下げて「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」と言ってくれる。おしゃべりは禁物。おつりも紙幣とコインを分けて、両手で丁寧に手渡ししてくれる。ちょっと丁寧すぎて面食らうことがある。
レジ袋の詰め方:バーコードを読んだら、店員がかごに移す、支払ったら自分で別のカウンターであらためて入れなおす。これで行列の時間は短縮されるが、かごに入れる、自分の袋に入れる、と2度の操作があるので時間的にはより長くなるのが難点。

英国
行列:すごい行列でもパリほどの時間は待たないのが不思議、手際のよさの違いか。またパリより多くのレジカウンターが開いている。最近は無人のセルフ・チェックアウト・マシンが導入されているので、品物が少ない場合はそちらで自己精算できる。
レジ係り:対応は普通、表情も普通、良くも悪くもない、極めて英国的。「ハロー」「サンキュー」は勿論のこと、おしゃべりもそれほど目立たない。
レジ袋の詰め方:バーコードを読むと、横のカウンターで自分で詰める。ただしバーコードを通し始める前にレジ係りが必ず「袋に詰めるのを手伝いましょうか?」と言ってくれる。特にたくさん買った人やお年寄りなどは詰めてもらうと随分楽だ。私はいつも「大丈夫、自分でできます」と言う。

オーストラリア
行列パリのような長蛇の列は見たことない。英国と同様、比較的多くのレジカウンターが開いている。
レジ係り:「オージースマイル」が英国より明るい。
「グッディ(Good'ay、オージーのハローという意味)」「サンキュー」は勿論のこと。おしゃべりもあまり目立たない。
レジ袋の詰め方:レジ係りの横にレジ袋が掛かっていて、バーコードを読むと自動的にそこに品物を丁寧に詰めていってくれるので、自分で入れる必要なし。もしエコバックを持っていったら、そこに掛けて入れてもらうよう頼む。時間的にも手間的にも一番効率的な方法。

以上をまとめると・・・
行列はパリが最長。原因はレジカウンターを空けてくれない、店員のおしゃべりの多さ、客が一人でレジ袋を詰めるので時間が有して後ろがつっかえる・・・などなど。それほど長く並ばないで済むのは日本かもしれない。

レジ係り:対応、サービス精神ともパリは最低。一刻も早く無人のセルフチェック・アウトを入れてくれ。その方がはるかに心地よい。対応は日本が最高だが、ちょっぴりサービス過剰かな。心地よさと自然さではオージーが花マル!

袋詰め:せわしなく超特急で詰めなければならないパリは極度の緊張が要る。焦って卵とか割ってしまったことがある。日本も自分のペースで詰められるのはいいが、結局は倍の時間がかかることを考えると、レジ係りが品物をそのまま袋に入れてくれるのが非常に効率的で双方に無駄な動きがないので、オージーに軍配。

この結果をもちまして、スーパーレジ利用の快適ランキングは
1位 オーストラリア
2位 英国
3位 日本
4位 フランス

でございました。

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