2009年9月5日土曜日

アフタヌーン・シャンパン

週末にかけてイギリスに向かった。Mon mariは用事があるので水曜に車で先に出発、私は電車で後から追っかけた。パリの北駅からユーロスターに乗りロンドンまで2時間40分の旅。開通当初はウォータールーがロンドンの終着駅だったが、市の中心部に駅を移すために、大幅に改修工事されたセント・パンクラス駅が二年前にオープンした。駅構内は見事に復活したかまぼこ型の屋根からさんさんと陽が入り、明るく壮観である。

ユーロスターは1年に3-4回乗るのだがセント・パンクラスはいつも素通り。でも以前からどうしても駅構内で行きたい所があった。今回は同じセント・パンクラスから国内鉄道に乗り継ぐことになり、待ち時間が45分ほどあったので、その念願の場所に立ち寄れた。

その場所とは・・・ 
「St. Pancras Grand Champagne Bar」。

全長96メートル、世界一長いシャンパン・バーである。この長いバーからユーロスターのプラットフォームを眺めてシャンパンをすするのである。 何となく、旅のセンチメンタリズムをそそる空間・・・
でも、96メートルもあると、ウェイター、ウェイトレスも給仕に大変そう。

セント・パンクラス駅はその昔、ノッッティンガムから搬送されたビールを貯蔵する巨大セラーが地下にあって、ロンドンのパブの配給源だったそうだ。それにちなんでか、ユーロスター開通とともにビア・バーでなくシャンパン・バーを作ってしまった。

ということで、おひとり様でもカウンターでなくソファのお席にご案内された。ウェイターのお兄さまは何とフレンチ・ソムリエ。どのシャンパンがいいのかわからないが、とりあえず「ドンペリ」なんかどうかしら?とメニューをみたら1杯26ポンド(約4千円以上)。ひぇ~、私の身分では無理だなと悩んでいたら、お兄さまは、プレジデント・サルコジのワイフがお気に入りの、「Philipponnat Cuvée 1522 Vintage 2000」というのを勧めてくれたので、それを注文した。なかなかソフトな口当たりで大変満足、カーラ夫人を思い出しながらほろ酔い気分になった後、ミッドランド鉄道に飛び乗った。

お会計はシャンパンとスモーク・サーモンで、しめて20ポンド(約3千円)。年一の贅沢なアフタヌーン・シャンパン・タイムでした・・・。

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