2009年9月18日金曜日

カレー市:光の部分

前回に続いて、フランス北部のカレー(Calais)市についてのお話をちょっと・・・
カレーはドーバー海峡をはさみ、イギリスに一番近い港街。なので、フェリーやチャンネルトンネルなどの終着点として有名である。もともとはフツーの田舎の街、特段何もないところ。目だった産業や観光もない。

まあ、あえて言うと、まずトンネルが始まった街として、記念物的な扱いになっている。上の写真は、町の交差点に突然現れる、本物のDrilling Head (掘削機の頭の部分)。頑張って掘ったトンネルを記念して実際に使った機械の一部が飾られている。フランスの誇りのよう。
英仏海峡トンネルはおよそ38キロメートルで、世界一長い海底トンネル。60年代に計画策定を開始、70年代後半に掘り始めて、途中中断もあったが90年貫通、94年に開通式を迎えた、苦労を重ねて掘りあげたそうだ。ちなみに、日本の技術も取り入れられたとか、確かプロジェクトXで放映していたように記憶している。


もう一つ、カレーは免税ショップが有名だ。イギリスからフランスに渡る最初の玄関として、あちこちに免税ショップがオープンした。主に、お酒、たばこを扱うWarehouse的ショップだ。一時期は、安い酒を求めに、英国人がフェリーやChannele Tunnelで免税店に押しかけた。朝、フォークストンやドーバーを出て、お昼頃到着、お酒を買って、おいしいフレンチ料理を食べて、夕方また英国に戻る、そんな日帰り旅行が数年前まで大流行した。しかし最近は景気後退と、ポンド安で、英国内とカレーの免税店の価格がそれほど変わらなくなったため、英国人観光客は激減、多くの店は閑散として閑古鳥が鳴いている。写真の店は、私たちがよく行くOdd Bins。倉庫のようなところにフランスだけでなく、世界中のお酒が山積みされている。私たちはいつもここで、オージーワインを買う。ちなみにこの日の客は私たちだけだった。

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