2010年9月6日月曜日

INAKA Life その4

こんなド田舎でもそれなりのレストランがあった。
先週末に、私たちの家を作ってくれている大工のチャーリーと奥さんのメルディスとディナーをした。
荒野の中にポツンを建っているB&Bの中にある素敵なレストランで、味も結構洗練されてたので意外だった。田舎に住むと本当に何もないものと思っていたが、お金を出せば時々はこういう所の来れるとわかったら少し気持ちが明るくなった。
メニューは基本的に肉料理が多い。魚料理は1品だけだった。
その中にカンガルー肉料理があったので、どんな肉が皆に聞いたら「食べたことがなかったらぜひお試しを!」といわれ、恐る恐る頼んだ。
肉の舌触りは少し硬い牛の赤み肉のよう。脂分が少ないのでヘルシーと言える。濃厚なグレービーソースで食べるとそれなりに味わいがある。悪くはない。しかし、カンガルーってあの可愛い有袋動物と思うと何となくかわいそうな気もする。
オージーは鯨を食べる日本人をすごい非難するが、一方でカンガルーはいいのか(まあ私自身も調査捕鯨に全面賛同してないが)?野生カンガルーはすごいどう猛らしいので捕獲するのか・・・?不思議なロジックである。

昨晩はすごい突風が吹き荒れた。ハリケーンか竜巻が来たのかと思ったほどで、なかなか寝つけなかった。夜中から朝にかけて停電になり、電気も水もない(水は電気でポンプアップするため)不便な生活を強いられた。住むとなったら、非常用の水を屋内に常備し、ジェネレーターも必要になるかもしれない。
翌朝起きると、庭の数本のユーカリの木がなぎ倒されていた。そのうちの1本はフェンスを超えてお隣の牧場に倒れていた。朝から、その木を小分けにして切って、自分たちの敷地に戻す作業をしていた。あいにく木が倒れた所は芝生の上でなく、泥の上で加えて牛糞が混じっている最悪の場所だった。木を持ち上げようにも大量の泥がこびりついてるのですごく重く、さらに牛糞の匂いがきつくて、大変な作業だった。
ノロノロと作業をしていたら、向こうから牛の大群がいきなりやって来た。草をいじっていたのでどうも餌やりと間違えたようだ。10頭以上の牛があっという間に押し寄せてきたので怖くなり、あわてて有刺鉄線を超えて緊急非難した。牛に押しつぶされて即死、なんてことになったら笑えない。
しかし牛が走るとは想像しなかった、というか、走ると結構速いというのは知らなかった。

田舎暮らしは大変だ。予想しないことがたくさん起こる。起きた時にどう対処するのか、地域の人の暮らしぶりをみると、都会育ちの私は一つ一つが経験と学びである。自分がいかに生活能力が無いかをまざまざと思い知らされる。そして知恵とともに、体力がないと基本的に生活できない。
後期高齢者になったら、この田舎には住めないと確信した。

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