2010年5月23日日曜日

保育事情その2

パリの街を歩いていると本当に子どもが多いのに驚く。夕方の公園は子どもと母親やシッターたちで満杯。出生率がなかなか上がらない日本の光景とはまったく対照的だ。以前、フランスの保育事情について簡単に触れたが、今回はその第二弾。

先日、友人のトモミさんのお宅にお邪魔してヘアカットをしていただいた。帰りにトモミさんの娘さんのナオミちゃん(2歳)が通っている託児所に一緒にお迎えに行った。

フランスでも日本と同様に幼稚園の他に、保育園、託児所がある。フルタイムで働いている母親のための施設と、フルタイムでない勤務をしている母親や、仕事はしていないが他にも子どもがいて養育が大変な母親を支援するための施設がある。トモミさんは時々仕事をする傍ら、週9時間、ナオミちゃんを託児所に預けている。保育料は世帯の収入によって1時間単位で算定されているそうだ。

この日も私のヘアカットのために、午後2時から5時までナオミちゃんはここにきていた。
小さな託児所だが、5人の子どもに対して保母さんが1人いて、施設も明るく清潔な所だった。フランスでは日本のように集団遊戯などはせず、個人主義のお国柄か、子どもは勝手にあちこちで好きなように遊んでいるのが特徴だそうだ。

ナオミちゃんは週9時間のひとときをとても楽しみにしているそうで、お友達とも仲良く遊んでいた。ナオミちゃんはお母さんと日本語で話すので、フランス語はまだ苦手なようだが、子ども同士は言葉の壁はなくみんな自然に交じり合っているので、言葉のコンプレックスのある私はとても羨ましかった。

先生はナオミちゃんの話す日本語をきちんと覚えていて、そのたびにトモミさんに聞くのだそうだ。
例えば「"マッテ"という言葉はどういうこと?」と先生が聞いてくるそうだ。トモミさんは「Attendre (待つ)という意味なの」というと、「ああ、そうだったのね・・・」と。そういうやりとりが続いていて先生の方が日本語を覚えて対応してくれるそうだ。

このように色々な条件下で働いて育児をしている母親に対して地域で柔軟に対応しているのがフランスの保育システムである。日本もこれくらいの余裕と柔軟性をもてば、出生率や継続して働く母親が増えていくのになぁ、と帰りのメトロの中でつくづく考えた。


最後に保育とは関係ないのですが、爆笑写真を一つ。

トモミさんがヘアメイクをしたモデルさんが写真撮影に入ろうとしたら、いきなり特別出演で参加してしまったナオミちゃん。モデルさんも「ウァオー!!」と叫びのポーズをしている。

お菓子を手にして「わたしもモデルよ!」と言わんばかりの堂々としたナオミちゃん、あなたは将来、絶対に大物になるでしょう!

しかしモデルさんって、本当に綺麗だなぁ・・・

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