毎日のウォーキングは、パリの街を通してフランスの文化とか歴史を学ぶ目的にしているものの、実際には、あちこちでぶつかるおもしろい光景や出来事の方に目が行ってしまう。
たとえば、今、国連教育科学文化機関(ユネスコ)のビルには、鯉のぼりがあげられている。ここには通常、万国旗が飾られている。ユネスコの加盟国は190カ国以上あるが、今は190匹もの鯉が泳いでいる。こんな大量な鯉を日本でも見たことがない。この案は松浦前事務局長の勅命だったのだろうか。文化をこよなく愛する人で有名だったが、それにしても加盟国の全国旗が鯉のぼりになるとはおそれいった・・・
でもほとんどのユネスコ職員はこの鯉が何を意味しているのか知らないだろう。Mon mari も当然知らなかったので、説明してあげた。
そしてエッフェル塔の前のシャン・ド・マルス公園まで歩いていくと、群集が見えてその中に6-7組の花嫁、花婿がいた。え~、統一教会の合同結婚式かしら?と近づいてみると、どうも中国人街のグループで、今日が中国の吉日なのか、たまたまこのカップルたちが一緒に結婚式の写真を撮りにエッフェル塔まで来たらしい。リムジンのストレッチカーが3-4台横付けされて、ヌーボーリッチそのもの。とにかく中国人パワーはパリでもすごいと思った。
さらに河沿いに進んでいくと、ロシアナンバーのベンツがあったり(何でロシアの車がここに来れるのか、摩訶不思議、きわめて怪しい!)、サッカーのフーリガン集団に遭遇して、その傍らで警官が誘涙銃を持って立っていたり、とにかく、パリの散歩はおもしろい出来事があちこちで見られることが醍醐味である。
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