2010年5月19日水曜日

UK Ambassador's Residence in Paris

またMon mari の付き合いで昨日は、在仏英国大使の公邸で開かれたシャンパン・レセプションに行ってきた。
大使の公邸というのは、仕事で途上国へ出張に行ったときに、日本大使館の大使のお宅でディナーをご馳走になったことはあるが、外国の大使、それも先進国というのは初めての経験だった。

「これは一生のうち最初で最後の経験だよ」とMon mari に言われたので、また洋服選びに苦労しつつも、ピチピチの状態でワンピを着て、ミーハー根性全開で出かけた。

大使(写真右側の方)はSir Peter Westmacottといい、ナイト爵位を持っているそうだ。大使のスピーチのあと、中庭で皆さんと歓談。シャンパンとおつまみは激ウマで、意地きたなくこれぞとばかりに一杯飲んで食べてしまった。こういう時にお育ちがわかってしまうのよね・・・


この公邸の建物は16世紀初頭に建てられ、1814年にジョージ三世に代行してウェリントン公爵が購入、家具を揃え、当時の帝国的な装飾を施した後に、世界で最初の英国大使館になった。
だが、フランス革命の騒乱期になると空き家になり、ナポレオンの妹に売られたそうだ。
その後、ナポレオンのお墓をデザインしたフランス人が絵画ギャラリー室を晩餐ルームに変え、それに伴い、ビクトリア女王が訪問されたそうだ。写真の奥にある椅子は、女王謁見のために使われたものだ。このように公邸と言っても、様々な歴史が深く刻まれている建物なのである。

第二次大戦中、ドイツ占領下のパリでは、館は米国とスイスの保護下になった。その後、再び英国が買い戻し、大使館は別の建物に移し、この館は大使と家族専用になっているそうだ。大使のお子さんはすでに成人しているので奥さまと二人暮らしだそうだ。しかし、こんなだだっ広い館に使用人と夫婦2人のみで住むのも寂しいかったり不便なこととかないのかしら。まあ、庶民とは違う感覚だろうから、そんなこと心配無用か・・・。

お手洗いもレトロ調で懐かしい雰囲気が漂っていた。
なぜか、私にはここが一番くつろげてほっとできる空間だった。
やっぱり庶民にとって公邸とは別世界な場所であるのは確かだ。
ま、あまり難しいこと考えずに、社会科見学の一つと考えればいいのかな・・・?

2 件のコメント:

サヨクマ さんのコメント...

猫姫さまこんにちは!
なんとか東京で生きているサヨクマです。

メールシステムの大改悪で返信ができず、
また仕事や博士出願準備、その他もろもろで訳の分からない状態が続いていて、
ここでの近況報告となってしまい
申し訳ありません・・・

論文が終わり、今はリラックスできる
生活のようで本当によかったです!
とはいえ、大使公邸宅ディナーや、
その他の豪勢なイベント続きで、
「セレブな生活…」と羨ましく
思います。

明日、博士の指導教官になって
頂きたい方にお会いしてきます。
先日書いたブルキナのペーパーと
研究計画書(?)らしきものを
持って・・・。
どきどきします。

ではまたメールします!

私も頑張ってダイエットします!

フェリン猫姫 さんのコメント...

サヨクマさん、コメントありがとうございます。「セレブな生活」なんてとんでもありません。写真のごまかしで、実態は限りなく退屈でフツーのな庶民生活です。でもたまにはこういうフォーマルな場に行かないと、礼儀作法やマナー、品位がどんどん低下しているのでいいのかもしれません。最近は食べ方も幼稚になっていると夫から叱られているので・・・。
大学の面接、うまくいくようにお祈りします。