2010年10月24日日曜日

「敵」におくる招待状

以前、スカンジナビア諸国の博士論文審査のシステムについて話したが、今日はその続き。
Mon mari がFaculty Opponentになることを受け入れ、来月初旬に審査のためにスウェーデンに行く。

で、先日、その審査の連絡が来た。いわゆる、Opponent (敵)への招待状。なんと立派な、というかリキが入っているんだろう。招待する学生は自分の論文の内容を象徴したイラストを入れて、結婚式も顔負けのバリバリの招待状を作った。敵に向かって自信満々と、「さぁ、向かって来い」という士気がうかがえる。


招待状の中はこんな感じ。
「Public Defense」と書いてあるので、やっぱり一般公開するのだろう。教員や学生だけでなく、大学の事務室、食堂や売店で働く人、家族、友人、通行人、どなたもご自由にいらして聴いてください、という点では英米日と根本的に異なっている。そしてDefenseの後にはランチの接待が付いている。随分、派手にやるんだなぁ。
私の場合は、審査官には大学が事務的に送ったレターのみで、審査中は、学部がお茶とビスケットを用意してくれただけ、審査後のランチなぞなかった(夜、指導教官のお宅でお疲れ様ディナーをご馳走になったが)。

審査を受ける学生はシニアの人のようで、論文を近いうちに出版するらしい。
そのせいか、論文は、ハードコピー以外にも何とCDにも納められていた。ここまで準備するとは脱帽である。しかし、国が異なるとこんなにも違うのか・・・
まあ、論文出版の売り込みの一環なのか、審査は一大イベントのようだ。

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