2010年10月13日水曜日

パリの秘境?

パリの街を訪ねる人は大体、美術館、博物館、教会、文化的な施設、公園、レストラン、川下りなどに行く。いわゆるお決まりのコースだ。しかし、観光客が行かない、知る人ぞ知るというパリの風景を見られる場所があることを発見した。

パリはアパートの街である。郊外や田舎は別として、市内に住むほとんどの人は集合住宅に住んでいる。一軒家というのはほとんど見かけない。たまにあってもビルとビルの谷間にひっそり埋もれた家がポツンと一軒、日当たりも悪く、暗くてジメっとしていて、一軒家としての風格はほとんどない。

先週末に友人とベトナム料理を食べに中華街にいった。で、食事のあとウォーキングをした。中華街と同じ13区をぶらぶら散策したら、西側に「一軒家コミュニティ」というのがあるのを友人から教えてもらった。

一番上の写真はイギリスなんかに多くみられる、テラス式の家。うーん、全然パリらしくないところがいい。
こんなに一軒家が連なっているのは初めて見た。

もう少し歩いていくと、また別の一軒家コミュニティにぶつかった。道路の角に突然、一軒家が・・・
「ウァ~、家だ!」と私は叫んでしまった。この区域は「Villageビレッジ (フランス風発音ではビラージュ)」と呼ばれている、一軒家の村である。およそ20-30軒がかたまって建っている。

この家もさんさんと太陽を浴びて、優雅にそびえたっている。全然、パリらしくない。

少し奥に入ると、もっと可愛くてメルヘンチックな家が一杯。住人の人たちもちらほら道に出てきていたが、さぞ快適に暮らしているんだろうな、と思った。
庭付きの一軒家なんて、多くのパリジャンからはとても羨ましい生活だろう。

ツタが絡まったちょっとスプーキーな家も多く、何となく英国の田舎のコテッジを思い出させる。
しかし、私たちのような珍し物好きなよそ者が結構訪れるらしいので、住民は迷惑しているかもしれない。
それでも、もしパリの観光に飽きた人には、この13区の一軒家めぐりをぜひお薦めする。

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