2010年8月28日土曜日

INAKA Life その1

都会育ちの私にとって、田舎の生活は新たな発見が多い。面白い面と苦労する面が共存している。
昨日はお隣の家を訪ねた。お隣は広大な牧草地を所有していて、数百の羊を放牧している。お宅の玄関に入ろうとしたら、羊とアルパカが私たちを出迎えてくれた。上の写真の首の長いのがアルパカ。
生まれて初めてこの目でアルパカを見た。アルパカを飼っている理由は子羊をキツネから守るためだとか。結構、体格が大きいのでキツネを追い払うのに役に立つそうだ。でももう1匹いたアルパカはちょっと前に大型犬に噛まれて死んだそうだ。体格は大きいが猛獣性はないらしい。ふーん、そうなんだ、そんなの知らなかった。アルパカってちょっと間の抜けた顔をしているが、何となく憎めない動物である。

お隣の訪問後、海岸まで車で走っていたら、上の写真のように、牛が搾乳時間で納屋に戻るため道路を横断していた。「これから搾乳するの、それとも搾り終わったの?」とMon mari に聞くと「おっぱいを見ればわかるでしょ」、と。なるほど、おっぱいはかなり張っているのでこれから乳搾りか・・・

百頭以上の行列の横断はおよそ15-20分くらいかかる。車は止まって、牛の横断が終わるまで待つ。田舎暮らしは動物や自然(天然資源)が優先されるので、人間には忍耐が求められる。気が短い人は田舎には住めない。短気な私は相当な努力と我慢が必要になる。

上の写真はうちの庭からすぐ見える牧草地。緑のじゅうたんを敷いたような、なだらかな丘陵地にたくさんの牛がいる。この牛たちは牛乳でなく、食用のお肉になるらしい。

この牛たちに近づくと、「あんたたち、誰よ?」と言わんがかりの顔でじっとこちらを見る。こういう大型動物との触れあいは私にとって、とても不思議な時間と空間である。アフリカのゲームパークで見た動物はあくまでも観光地の鑑賞動物だったが、ここにいる牛や羊や馬たちは自分たちの生活の一部になり、一体感を感じる。彼らは立派な隣人(獣)である。

のんびりとした生活もいいが1週間いると飽きてくる。やっぱり来週あたりは都市に戻りたいな・・・

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