2010年6月22日火曜日

別世界の人たち

今回の訪英は中部のストラットフォード・アポン・エイボン。
シェイクスピアの出生地で有名である。上の写真はシェイクスピアの生家。
街の商店街のど真ん中にある。
世界中から観光客が訪れ、もちろん日本人の団体も大勢来ていた。

で、今回はこのシェイクスピアが目的の旅ではない。オーストラリアの友人がバイク・ツアリングに来ているので、その応援にかけつけた。
彼らは総勢20名、主にパース、メルボルン在住のクラシック・バイク愛好家で、自分たちのバイク20台をコンテナで船積みして送り、はるばる英国までやって来た。
最初はマン島のTT に参加、そのあと、観光で英国をあちこち周り、今、ストラットフォードの近くのバンバリーという町の競走に参加している。

バンバリー競走には、主に英国のバイカーを中心に500台以上のバイクが集結。ビンテージというのは大体1930年代のアンティーク・バイクなので、その愛好家も50代、60代とシニアが多い。

しかし趣味も高じるとすごいと思う。自費でバイクをオーストラリアからコンテナに積んで海外でレースに参加するなど、普通の人の趣味とは桁違いだ。私には絶対ない発想だし、自分自身の交友関係でこういうことをする人たちに出会う機会も絶対にない。

Mon mari の友人のキースとリンダ。入場前のショット。二人とも緊張気味。

さあ、出発。田舎道をおよそ2時間かけて走る。ビンテージなので、最大時速は70キロくらいとか。
途中で故障がないように・・・山道やくねり道が あるから気をつけてね。

2時間半後、無事に到着。リンダがガッツポーズを見せる。

この人もオージーのおじさん。お髭が30センチ以上はある。
この人のビンテージ・バイクは1918年物。
アメリカのインディアンというバイク。バイクのボディがアメリカン・インディアンの赤色と同じなので、インディアンという名前だとか。世界にはもう2台しかない貴重な一台。 アメリカにはもう1台もないそうだ。オークションで売ると、1000万円近くになるらしい。

ちなみにこのオーストラリアの軍団のバイクは皆、 オージーのナンバープレートをつけて走っている。このおじさんのインディアン・バイクは西オーストラリア(WA) と表記されている。きちんと登録すれば、外国のナンバーでも一般道を走れるそうだ。日本では考えられないアレンジだ。東京の町に韓国や中国のナンバープレート の車が走るなんて、誰も想像できないだろう。
ヨーロッパ諸国は色々な国の車両の往来が進んでいるので、規制も緩やかなようだ。

レース以外にバイカーが楽しみにしているのは、「オート・ジャンボ」というバイク用品が売っている青空市場。バイク自体やパーツなど、色々なものが勢ぞろい。
この場所でバイカーは色々な情報交換を行っているそうだ。

中古と言っても、こんなポンコツのバイクまで売っている。私には鉄くずにしか見えないが、マニアはこういうのを磨いたり、パーツを取り替えたりして、作り 変えるのだそうだ。
こんなのにお金をかけるなんて、私には絶対に理解できない。

ということで、私の知らない別の世界に生きる人たちを垣間見た一日でした。

0 件のコメント: