2010年4月25日日曜日

商品取引所劇場

Mon mari の会議に付き合い、イングランド北西の都市、マンチェスターに来ている。マンチェスターは産業革命で有名になった町、いたる所にその面影がある。
金曜の夜はMon mari が男同士でパブで集まるため、私は一人で観劇をした。
マンチェスターで有名な ロイヤル・エクスチェンジ・シアター。
その昔、綿の取引所だった建物が今は劇場になっている。

おもしろいのは、取引所の中を全面改装するのでなく、建物の内装は残しつつ、中央に宇宙船のようなガラス張りの劇場をドンを置いていることだ。初めてこの劇場に来たのが8年前、私はこのユニークで奇抜な発想がいっぺんで好きになった。そのときはシェイクスピアの「リア王」を観た。
今回も同じシェイクスピアだが、「Comedy of Error (間違いの喜劇)」というお笑い劇。

劇場は対面式でなく、円形の舞台で全方向が観客席に囲まれている。私はこのスタイルの劇場が好きだ。東京の新大久保にある「グローブ座」もロンドンのグローブ座を真似てこのようなスタイルだった。円形だと、役者と観客の距離感が縮まり、一体感を味わうことができる。凝った舞台セットもないので、役者は真に芝居力だけで勝負し、観客は目一杯に想像力を働かせてストーリーを理解する。ちなみに今回の芝居で舞台セットも下の写真にある、透明のドアのみ。

「間違いの喜劇」は双子の兄弟と双子の召使が難破した船で離れ離れになって、再会するまでのこっけいな物語。とにかく、常にドタバタ劇が続き、最初から最後まで笑いっぱなし。シェイクスピアの喜劇を観るのははじめてだったが、こんなにおもしろいと思わなかった。また機会があったら、今度はロンドンのグローブ座でシェイクスピアの喜劇を観賞したい。

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