2009年11月5日木曜日

月の女神になったおばちゃん

Mon mari のドロシーおばちゃん(彼の母の妹)が先週亡くなった。もう90歳を越えていたので、大往生ではあるが、私たちにとってはとてもかけがえのない人だった。おばちゃんは子どもがいなかったので、Mon mari を実子のように可愛がってくれて、もういい年した甥が遊びに来ると、今でもまるで5-6歳の子を扱うように、彼にチョコバーやキャンディなどをくれたりした。私には、洗剤、石けん、ティッシュ、調味料など、元主婦の勘で普段絶対に使う実用的なものをいつもおみやげにくれるユニークな人だった。東洋から来た、よくわけのわからないこんな私にも、分け隔てなくとても良くしてくれたので、本当に感謝している。

おばちゃんのお葬式の日の朝8時頃に、B&Bの窓から何故か、まん丸い月がくっきりと見えた。日の出からしばらくしてこんなお月様を見たのは生まれて初めてだったので、これはきっとおばちゃんが現れてくれたんだわ、と思った。


おばちゃんはダンナ様をなくしてから、自立型の居宅老人ホームに入っていた。最後まで、人の手を煩わせず、自立した生活を送れていたので、彼女の尊厳は保たれたと思う。
お葬式の会場(Crematorium)に行く前におばちゃんの棺を載せた霊柩車(Hearse)と親族を乗せるリムジンが老人ホームに横付けされた。帽子をかぶって杖を持っているのが、葬儀社の人(Funeral Director)である。

Hearseを先頭に私たちの車が続いた。右の写真が棺を載せたHearse。日本と違い、棺は隠さず、車の窓から見えるようになっている(写真が見えにくければクリックして拡大してご覧ください)。
1時間近くかかって、Crematoriumに到着。そこの施設で、牧師が祈りをささげてくれ、一緒に賛美歌を歌い、彼女の冥福を祈った。その後、老人ホームに戻り、お清めのレセプションを皆で行なった。
彼女は火葬され、遺言に従い、ダンナ様と同様、地元の墓地で散骨されることになる。

おばちゃん、安らかに眠ってください。

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