正直言うと、私たちはフランス人のように自由に食材をあやつれるほどその知識やレシピがないのが悩みである。例えば肉屋。とにかくすごい種類の肉の部位がある。初めてパリに来てマルシェや街の精肉屋に行ったとき、ただただ圧倒されてしまい、何を買っていいのかわからなく立ちすくむだけだった。鶏肉だったら、もも、手羽、ささみ、胸、レバーなど、私の知識レベルでOKだが、牛、豚の大型動物の世界になるとお手上げだ。同じステーキ肉をとってもサーロインやフィレの中でも異なる種類が色々あり辞書で単語を調べても違いがよくわからない。ということで、結局平日にスーパーの棚でわかりやすい部位の肉を買っている(涙)。
魚にいたるともっと難解。同じタラやタイでも色々な種類があり(要は松竹梅のようなグレード)値段も大きく異なる。その他日本で見たことのない魚も多く存在する。
果物や野菜も同じ。りんごもジュース用、アップルパイ用、フルーツサラダ用があり色や味も異なる。トマトもサラダ用、ソース用、スープ用など使用用途によって大中小、異なる形状がある。
今日立ち寄ったオリーブ・ピクルス・ショップも左の写真の通りの品揃え。オリーブといったら単に黒と緑しか知らなかった私は最初、どれを選んでいいのかわからなかったが、あれこれ買って、ようやく自分の好みがわかってきた。
肉屋でも魚屋でも店員が食材に合わせたレシピを親切に教えてくれるのがフランス式。が、私の乏しいフランス語レベルではまだハードルが高い挑戦だ。そしてフランス人は日本人や中国人と同様にゲテ物好き。豚の耳や皮をはがされたウサギはグロテスク、鳥のつま先も勿論あるし、それとなんと白子もあるとか・・・。
ということで、今日のサンデー・ランチは、写真のとおりフランス版プラウマンズ・ランチ(農民の昼ごはん)。野菜、チーズ、カラマータ・オリーブ、サンドライ・トマト、ハム、そしてバゲット、と全てマルシェから買ってきた新鮮なものばかり。
そうそう、もう一つ。フランスでは肉は全部、塊(かたまり)になっており薄切り肉というのがない。薄くても最低1センチの厚さはある。薄切りの肉は痛みが早いと考えられてあまり好まれないらしい。なので、薄切り肉を手に入れたい場合は少し離れた韓国食材店に行かなければならない。
で、カロリーコントロールを考えて、最近肉を薄く切るためのスライサーを買った。ドイツRitter社の家庭用スライサーである。1ミリ、2ミリも簡単おまかせ、なかなかの切れ味で大活躍。自宅でカルビ焼きや豚しゃぶサラダが満喫できるようになった。
6 件のコメント:
スライサーは使いやすいですか?こちらも薄切り肉は日本食スーパーで購入していますが、種類が限られています。お肉はなるべく放し飼いの鶏や牧草だけを食べて育った牛などにしているのですが、それらは日本食スーパーには売っていないので、オーガニック専門のスーパーで買って自宅でスライスできたらいいなとおもっていたところでした。
Hideyoさんもスーパー以外で薄切り肉買われているのですね。スライサーは慣れれば問題ありません。最初は刃がぐるぐる回っているのを見て恐る恐る使ってましたが、今は大丈夫です。大きさも業務用から比べるとかなり小さめです。ハムや他の野菜もスライスできるので便利です。確かにこちらも韓国ショップで牛肉のスライスは売っていますが、豚はありません。オーガニックの肉の薄切りとなったら、やはりご自宅でスライスするしかないですね。ちなみに私の買ったスライサーはドイツのからの物で99ユーロ(13,000円くらい)でお手ごろ価格でした。アメリカでも同様なものが売っているのではないでしょうか。
こちらウィーンも近所で薄切り肉を入手するのは困難です。いつかお肉屋さんで「ハムのように薄く切ってください」と頼もうと思っていたのですが、いつもお客さんの列ができているのでなかなか言い出せないでいました。たまにお肉を凍らせて薄切りを試みていましたが、手は冷たいしどう見たって薄切りではありません。そんないいスライサーがあるのであれば私も購入を検討してみます!
Okaさん、こんにちわ。皆さん、海外に住んでいる日本人の方は同じような悩みがあるんですね。ウィーンだったら、Ritter社製が簡単に手に入ると思います。ドイツのアマゾンに入り、検索ボックスに「Ritter Compact 1 Multischneider metall 」と入れてみてください。それが私が買ったものです。送料合わせて、120ユーロぐらいだったと思います。毎日使うものでないので、キッチンが小さいと邪魔になるかもしれませんが、私は普段は箱にしまって、必要なときだけ取り出して使っています。
こんばんは!マルシェでの買い物、パリでの生活を懐かしく思い出しました。私も肉料理には困って、確かGoblinとかまで買い出しに行っていたのを思い出します。少し衛生状況とか不安なものもありましたけれど…(笑)ダンナも、野菜の味が濃くてパリは良かったと懐かしがっています(住んでいた時は日本が良いと文句タラタラでしたが)。
サヨクマさんもお肉の苦労はあったんですね。しかしGoblinまでお出かけなったとは、ご苦労さまでした。野菜の味は確かに濃いかもしれませんが、ピーマン、きゅうり、ナスは日本の方が風味があっておいしいと思っています。離れると、なつかしくなるのは誰も同じなんですね。
コメントを投稿