2009年8月13日木曜日

メルボリング・ポット

最近驚くのが、メルボルンの移民の急激な変化だ。少し前は東、東南アジア系移民が多かったが、今回飛行機の中、空港、そして街中にインド、パキスタンなどの南西アジア系が激増しているのを感じた。一瞬、ニューデリーあたりにいるような錯覚に陥る。少し前に、「カレー・バッシング」といわれるインド系住民への襲撃事件がメルボルンで起こり、大きな政治、社会問題になった。人種間の緊張がかなり高まっているのをしばしば耳にする。メルボルンのダウタウンを歩くと、もうアジアの匂いで一杯だ。通行人も半分以上はアジア人、お店、特に飲食店はアジア料理のオンパレード。そして少し北に行くと、イタリア人、ギリシャ人街があり、南欧の陽気さを思いっきり肌で感じる。私は今、イタリア人街の一角に滞在している。ホワイト・オーストラリア(白豪主義)は都市部ではもう通用しないと思った。

今日は不思議な店を発見した。上の写真のジーンズショップは、「正真正銘の日本のビンテージ・デニム」を売っているらしい。日本人として思わず店のショー・ウィンドゥの前に立ち止まって、しばらく沈思した。和装の女性とジーンズが一体どういうつながりがあるのか・・・。江戸時代風味のデニムでも売っているとでも言いたいのか?このように摩訶不思議な店があちこちに点在する。

街角のところどころに目にする立像も遊び心があっておもしろい。右上の写真はバス停の前に立つ通勤男性3名。下のオブジェは図書館の前に埋もれた屋根の一部。誰にも気づかれずひっそりと存在する像だが、私はとても気になる。これらが何を意味するのかは見る者がそれぞれに解釈するのだろう。

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