2009年8月20日木曜日

リハビリ療法師ハナちゃん

以前話したように、私は犬が苦手である。嫌いではないが恐怖心が残っている。遠くから見る分には可愛いと思うが、自分から進んで触ったりじゃれ合うのは論外である。

我がブッシュ・ハウスのお隣の家に、ボーダー・コリーのハナちゃんというメス犬がいる。お隣とは仲良しなので滞在中は頻繁にお邪魔する。ボーダーとは、もともとイングランドとスコットランドの国境(?)に棲息したのが由来とか。コリーというとちょっと気取って颯爽と街をお散歩するイメージがあったが、本来は牧羊犬なので野生的ですごい頭がいいらしい。

で、このハナちゃん、犬が大の苦手の私に何故か「遊んで、遊んで!」とまとわりつくのである。「しっ、しっ」と追い払っても(猫じゃないか・・・?)写真のように私を凝視して立ち去らない。猫なら猫嫌いの人間はすぐ察するのだが、犬はそういう臭いは利き分けないのかしら?

とはいえ、田舎の生活では犬は必須のパートナーらしい。まず、家や人間を守るために番犬はどこの家にもいる。いずれこのブッシュに住むなら、最低一匹は必要と皆から言われ、少し暗い気持ちになった。ちなみにこの村で猫を飼っている家はいないとか、本当か、ちょっと信じられない。

ということで、私は今過去のトラウマを払拭すべく、やさしくて頭のいいハナちゃんから一生懸命リハビリ治療を受けている。顔がひきつりながらもハナちゃんのベロベロのよだれやマーキングに慣れながら、恐る恐る触ったり撫でたりして、努力と忍耐の日々を送っているのである。

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