2011年4月28日木曜日

奇妙な集団

エッフェル塔の近くで時々目にする集団。

この二輪車の乗り物、随分前に話題になったけど、何ていう名前だっけ? 
と忘れてしまうくらい、普及に失敗した代物といえる。
ネットで検索してやっとみつかった。
「セグウェイ」、そうそう、そんなような名前だった。
発売前は「革命的な製品」が開発され、販売される、という触れ込みでその内容すら極秘扱いだった。
蓋を開けてみたら、なんてことはなかった。

以前パリでみた「セグゥエイ集団」は全員、アメリカ人かカナダ人(北米アクセントを話す)だった。上の写真の人たちもそうなのかはわからないないが、いったいこれに乗って集団でパリを観光するのの何が楽しいのかよく理解できない。正直、こっけいにすら見える。最高時速19キロしか出ないそうで、こんなのに乗るのなら、パリのレンタル自転車(Velib)に乗る方がはるかに早いし、移動半径も広がるし、運動にもなる。

結局、ターゲット層を誤ったのと、高価格で、マーケッティングに失敗した商品と言われている。
日本では私有地内ならOKだが、公道では走れないとか。子どもの三輪車扱いのよう。商品としては完全に終わっている。北米のような大きな公道や歩道がある地域ならいいだろうが、ヨーロッパや日本など狭く入りくんだ道が多いところでは実用性がない。

ちなみに、この米国のセグウェイという会社、英国の実業家が2年くらい前に買収したが、去年、彼はこれを試乗中に誤って崖から転落して死亡したそうだ。

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