2011年4月11日月曜日

変容する地域の遺産

日曜から渡英中。
最近、英国のコミュニティに変化が見られる。
例えば写真の建物。長い間、地域に根付く教会だった。
ところが人口の変化(減少や人種の多様化など)で、教会に通う人が減って、運営が成り立たなくなる所が増えてきた。そういった教会は閉鎖され、建物は賃貸か売却される。
この教会もそのような運命をたどった。
今は、何とインド料理のレストランになっている。
似たような現象はあちこちに見られ、教会だけでなく、伝統的なチューダ調やビクトリア調の古い民家がタイ料理屋や中華料理屋に衣替えしている。

このインド料理店の目の前にあるバングラカレーのお店のお兄さんは地元のバングラ人モスクに通っている。彼によると、街にある二軒のバングラ・モスクは両方ともキリスト教の教会を改修して作られたそうだ。

日本に例えると、村のお寺がクスクス屋やシナゴーグに変わるという感じ。
グローバル化の時代とは言え、英国固有の文化を象徴するところまで異なるカルチャーが入るこのミスマッチさを見ると、何とも複雑な気分になる。

0 件のコメント: