2011年4月7日木曜日

医者いらず

"Where There is No Doctor" 「医者のいないところで」
世界80カ国以上の言語で翻訳されている、地域医療のバイブルとも言われているロングセラー本。

途上国で働く医療関係者なら誰でも一度は目にする本。病気やけがの治療のノウハウが細かく説明されている。読み書きができない人でもわかりやすいようにイラストをふんだんに使っている。

著者はディビッドー・ワーナー氏。医師でもない、高校の生物の教師。
彼自身、神経か筋肉の疾患があり、幼い頃から足に障がいを持っている。小さい時に歩行困難なため、無理やり作らされた足の補装具が合わなくて辛い思いをしたところ、自分の足に合ったものを作ってくれた技師に感動。それから、既成ではない、個々の人々に合った医療に目覚めたそうだ。

実は我が家でも「医者のいないところで」を時々使っている。
先週から私は口内炎ができて、軟膏をぬっても治らなかった。このガイドブックをあらためて読むと、塩水で口を洗浄するのが一番いい、と書いてあった。それに従ってうがいを続けたら1日で寛解した。
ちなみにネットでも調べたら、NHKの「ためしてガッテン」でも軟膏より水で洗浄するのが効果があると言っている。
Mon mari もこの間、耳の詰まりがひどくて、耳鼻科に言っても改善しなかったら、この本を読んで自分で解決していた。

あまり薬に頼らない、原始的なやり方の方が回復が早いのかもしれない。
そういう意味で、ディビッドの本はまさに家庭の中の医者いらずである。
そして医師不足で苦しんでいる震災地域でもこの本は活躍するかもしれない。

2 件のコメント:

サヨクマ さんのコメント...

朋猫さま、お疲れ様です!

恥ずかしながら、この本、知りませんでした…。どこにいても役に立ちそうですね。早速アマゾンで探してみます!

フェリン猫姫 さんのコメント...

サヨクマさん、この本の英語版はアマゾンで買えますが、日本語版はシェアというNGOサイトから買えます。
http://share.or.jp/shop/products/detail.php?product_id=95&PHPSESSID=c36078461b891f7487033fd4e1588e7e