2011年3月31日木曜日

サバイバーズ・ギルト

サバイバーズ・ギルト(Survivor's Guilt:生存者の罪悪感)という言葉がある。
災害に遭遇し、助かった人たちが感じる罪悪感を意味する。

「助かったことが申し訳ない気がする」
「こんなおいしい物を食べたりするのはいけないことと思う」
「旅行とか娯楽とかを楽しんでは罰があたる」
「自分だけこんな楽な生活をしていていいのか」
などなど・・・

知人の精神科医から、最近外来でサバイバーズ・ギルトを訴える患者が増えている、と聞いた。
病院に通わなくてもこのような気持ちを持っている人は大勢いると思う。
皆さん、何が起こるからわからないので毎日ずっとテレビの前に座っており、映像を見ることでトラウマ化しているそうだ。こういう場合はテレビから離れて、ラジオを聴くとか、携帯のニュースサイトで号外速報設定をするといいらしい。

海外に住んでいる多くの日本人も同様に、サバイバーズ・ギルトを感じていると思う。私もその一人。
「海外にいて何の影響も受けず苦労もしてない自分がいる」「スーパーに行って、こんなに物が普通に買えていいのか?」などと自問自答する。
こういうのは「エクスパット・ギルト(Expat Guilt:海外居住者の罪悪感) 」とか言うのかなぁ?
日本にいない分、実情がわからず不安が増幅する、なので、NHK worldやBBC、CNN、ネットのニュースやブログ、Youtubeなどを頻繁に見てしまい、映像や最悪の情報が頭から離れず、日本が沈没しちゃうのかしら、と思い、益々心配になり物事に集中できなくなったり、眠れなくなる。私も含めてそんな日本人の友人が回りに結構いた。

少し、情報から離れないと精神的な安定が得られないのかもしれない。

1 件のコメント:

陽 さんのコメント...

There should be. Lots of people around me in Princeton are suffering from this.