英国にShelterBox (シェルターボックス)というNGOがある。
東北に地震津波が発生した直後、BBCで彼らの支援開始の模様が放送されていた。団体は大きな倉庫をもち、スタッフが忙しそうに物品を箱詰めしていた。何度かに分けて数千箱単位を軍用機でロンドンからシンガポール経由で東北に空輸するということだった。
シェルターボックスとは災害によって家を失った人たちへ緊急に供与する箱。
中身が何かというと、テント、浄水キット、防寒用具、工具、調理器具(鍋、まき用コンロ、皿)、子どものお絵かきセットなどが緑の大きな箱に詰められている。箱はベンチ代わりになる。1箱で5-6人くらいが共有できるそうだ。
最近、岩手県の大船渡に到着したようで、その映像が紹介されている。驚いたのがテントが結構大きいこと。家を流された人たちは当初、外にテントを張っていたが、今は避難所の中に設営している。確かにプライバシーを保つにはグッドアイデアである。ただし、込み合っている避難所では難しいだろうが・・・
災害直後は食事や医療が必要だが、こういう気の利いた代物も長い避難生活には必要だ。
海外のNGOからこのような支援を受けていることはあまりニュースになっていない。今日の朝日新聞の報道では、すでに24カ国からの支援が届けられたと外務省が報告したそうだが、これはほとんど相手国政府からの支援。その他に大小のNGOからの支援もたくさん入っている。そういうのもちゃんと報道してよ、と言いたい。
ちなみに今年は、日本は人道支援の受け取り国になり、その額は世界でスーダンに次いで第二位らしい。援助を勉強している身として、世界は助け合って生きているんだというのを身に染みて感じる。
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