2010年7月13日火曜日

味と集団心理

今日、ロンドンの駅にある、ドーナッツ屋の「クリスピー・クリーム」をみかけて驚いた。客は2-3人くらい、ほとんどガラガラの状態。

日本とは対照的な光景。
新宿にあるクリスピー・クリームは、開店からしばらく経っても恐ろしいほどの行列で何時間も待って買う客が耐えなかった。
大阪や名古屋にも最近オープンして、同じように連日すごい行列と聞いた。
何故、日本では異常なまでに人気があるのか?

もし本当に世界的に認められた味だったら、ロンドンのこの店もこんな閑古鳥は鳴いてないだろう。マックの方がはるかに多くの客が入っている。
ちなみに、パリにクリスピー・クリームはない。アメリカ式ドーナッツはフランス人にはあまり好まれないのかもしれない。仮にパリにできても、日本のような行列は絶対にできないだろう。

私はここのドーナッツを食べたことがないが、友人によるとすごい激甘。揚げたてはおいしいが、冷えると普通のドーナッツ、並んで買うほどのことはないと言っていた。

日本での一番のミソは並んでいる客に揚げたてのドーナッツを試食されるそうで、それを食べておいしいと評判が広がってさらに行列ができる。要はクリスピー・ドーナッツの上手なマーケッティングに乗せられた集団心理行動の典型なのだ。
なので私はクリスピー・ドーナッツは絶対に買わないと心に決めた。

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