2010年7月10日土曜日

いらいらの夏

暑い・・・・
パリは連日、32-35度の気温。
灼熱の太陽がギラギラ照って、日陰に入ると少しは楽になるとは言え、外を歩くのも結構つらい。

ヒートアイランドの東京からするとそんなの当たり前だし、どうってことはない。
しかしパリの夏は東京よりはるかに過ごしにくい気がする。
なぜかというと、冷房社会でないからである。
北部欧州の夏は暑い期間が短いので、歴史的に冷房は発達してこなかったが、昨今の温暖化で段々と暑い日が増えてきている気がする。従来、車もエアコンなんてなかったが、今はほとんどの車にはついている。

自宅に冷房がないのは当然だが、普通のお店やレストラン、カフェにも冷房はない。
従って、どこで涼むのかが大きな問題になる。
結局、カフェの外のテーブルに皆、殺到する。でもここも風がなければ暑い店の中とあまり変わらない。

2003年の猛暑で数万人の人が亡くなった夏には、私は日中、家にいることができず、毎日スーパーの冷蔵棚の前で20-30分涼んでいた。冷房が強力的に冷えるのはスーパーくらいなのだ。

昨日の夜は今我が家に滞在中の友人たちと外食をした。
友人はタイ料理(特にアジア料理)を食べたいと言ったが、ほとんどのアジア料理店は外にテーブルを出していない。店に着いたらMon mari は店の中で食べるのはいやだと言い出した。仕方ないので、次に韓国料理店に行ったら、外テーブルが2つあったのでそこに座ろうといったらMon mari は「韓国料理は熱い」と言い出してパス(冷麺があるよ、と言ったのだが・・・)。彼は自分だけでどこに行くか決めたくないといいながらも、結局ブラッサリーの外テーブルでサラダを食べたいと言い出した。私も友人もしぶしぶ同意した。
でも結局、彼が食べたニース風サラダは超まずかったらしく、さらに不機嫌になった。

クーラーのあるお店に入っていれば、もう少し気持ちよくなれたと思うのだが、暑いと皆がいらいらして不機嫌になる。夫婦や友達もつまらないことで言い合ってしまう。
冷えたところに入ると、気持ちも冷静になれると思うのだが、パリにはそんなことを期待するのは無理そうである。
東京の快適なクーラー生活がとても懐かしい。

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