2009年8月1日土曜日

誰か教えてあげて・・・

パリの街にはあちこちに日本食レストランが軒を連ねている。どうしてこんなに・・・?

理由は1つ。
ある時、気がつくとパリに中華料理店が異常に増えてしまった、フランス政府は、フレンチ料理を凌ぐシノワの勢いに脅威を感じ、「これ以上、パリでの中華料理店の出店は認めない」というお触れを出してし まった。それ以降、中華出店にあぶれてしまったチャイニーズは、何故か日本食に流れた。幸いにもこちらは昨今の健康ブームに乗っかり、どこも大盛況となっ た。
もちろん、日本人シェフがいる正真正銘の日本料理店や、シェフが日本人でなくても限りなく日本の味に近いものを出す店もあるが、新参組の多くは「なんちゃって」日本料理。

で、我が家の近くにもレストラン・ジャポネが3軒ほどある。メニューはどこも一緒、寿司と焼き鳥がメイン。
味は・・・? コメントはやめておこう。
が、 どうしても理解できないのが、店の名前。左上の写真は3-4年前にオープンした近所の店の1つ。「とかいど」という名前なのだが、漢字併記もないため極めて不可解な日本語になっている。多分、「とうかいどう(東海道)」と言いたかったのかもしれないが、誰からも正確な日本語を指摘されないまま今日に至っている。

上の写真は今日、ポストに入っていた寿司の出前のチラシである。
「Makayo まかよ」とは何なのか?意味なく勝手に日本語っぽくゴロあわせしたとしか思えない。

以前、確かオーストラリアだっと思うが、町を歩いていたら、「Geisha (芸者)」、とか「Kamikaze(神風)」という店があった。見た瞬間、その言葉の背後にある意味を色々と連想してしまい、とても不快な気分になっ た。こういうのは Politically Correct なネーミングと言えるのだろうか?日本ではこのような名前の飲食店を目にすることはまずない。

本格的な味までは望まないから、せめて意味が通じて、物議をかもすことのないような名前にしてもらいたいといいたくなる。

という私も、実は見て見ぬふりをして通り過ぎている無責任な日本人であるのだが・・・

4 件のコメント:

こう さんのコメント...

俺もアメリカ留学してた頃、
学校の近くの寿司屋で、
(シェフは勿論チャイニーズ!)
壁のデザインが、良く見るラーメンの器の卍模様みたいなのが、一面に施されてた。
寿司屋なのに・・・ラーメン模様。

こういう適当な認識がこれから新しい文化を生むのか、明後日の方向に向かっていくのか見ものだよね。

フェリン猫姫 さんのコメント...

Kohさん、お返事ありがとう。寿司屋なのにラーメン模様?、笑えます。そうですね、多分、色々な国で驚くような現象の出会いますが、そうやって文化は新たに作り上げられているのかもしれません。例えば、カリフォルニア巻きは完全に輸入された巻き寿司ですよね。
きっと、私たちの国でも、怪しげな中国語やイタリア語のレストランとかって絶対あるでしょうね。そういう意味ではお互い様なのかもしれません。

oka さんのコメント...

こちらオーストリアにもありますあります。日本人が営業しているレストランは、天満屋や雲海など日本でもありそうな名前。そうでない場合は店の名前を見ればだいたいわかります。Taiyo、Tokyoなどなど。しかしながら、けっこう人が入っています。これが日本料理だと思われて食べられていたらちょっと悲しいなぁ。。。と思いながら店を通り過ぎています。

フェリン猫姫 さんのコメント...

Okaさん、コメントありがとうございます。ウィーンでもあるんですね。オーストリア人が日本食を食べるというのはイメージできません。いつか、アムステルダムの日系ホテルに和食レストランがあり、オランダ人で一杯、大繁盛で驚きました。外国人は鉄板焼きの調理技を見るのが好きなようです。でもなんでそんなに流行るのでしょうね。ちなみに、パリでは回転寿司までもできています。