フランスに住んでいるうちに一度は行っておきたいと思っていた所、モンサンミッシェル。
ノルマンディーとブルターニュの境に位置する、遠浅に浮かぶ小島。
日本語にすると「大天使ミカエルの岩山」。
潮の干満が激しく、満潮になると海に浮かぶ孤島になるが、近年、島と陸を結ぶ道路(堤防)ができてから、周辺に大量の砂が堆積し、かつての孤島の景観が失われているそうだ。そのため、近いうちに道路を取り壊して、長い橋を作る工事が計画されているとか・・・。
島のてっぺんには大聖堂と修道院がある。8世紀に作られて以来、巡礼の場所として栄えた。14世紀の100年戦争には要塞として機能し、その後ナポレオン時代は監獄として利用され1万4千人の囚人が監獄され、島は長い歴史の中で色々な役割を果たしてきた。現在はユネスコの世界遺産に登録されており、世界中から観光客が訪れている。
実際に島の中を歩くと観光客でごったがえしていて、みやげ物屋が軒を連ね、レストランも観光地ずれしていてあまり親切でない。大聖堂や修道院も長蛇の列に並んで入るので、島に来ると幻滅して帰る観光客も多いらしい。
私たちが行ったときはそれほど大量の観光客はいなかったが、ふもとで見るより遠くから見る富士山の方が美しいように、モンサンミッシェルも島の中にいるより、遠くから見るほうがはるかに感慨深いものがある。
夜になるとライトアップされ、写真のような幻想的な姿を見せてくれる。
姉と二人で、「もう二度とこの島に来ることはないから、いい冥土のみやげになったね・・・」と、ほとんどおばあちゃんのセリフを語り合った・・・
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