いよいよオージー滞在も残すところ1日となった夜に、我が家の後ろのお隣さんが夕食に招いてくれた。
中央の緑のシャツを着ているジョンさんと右隣のクリスさん。ご夫妻は私たちが家の建設の準備を始める時から、色々な面で助けてくれた。
ジョンさんは農民。広大な敷地に羊、ヤギ、アルパカをもつ一方、土地整備などの仕事も時々している。
農民の人の生活能力の高さには本当に驚く。要は自分ですべてをしないと生きていけないという環境なので、都会の人よりはるかに自立性と自律性をもっている。
途上国の開発援助の活動の中で「Indigenous Knowledge (先住民の知恵)」とか「Local Knowledge (地元の知識)」などという言葉がよく使われているが、これは途上国に限ったことでなく先進国も同様だということがよくわかった。とにかく日常的な小さなことから大きなことまで、農民の知恵と技術はすごいということをオージ体験で改めて知った。
夕食には隣町のご夫婦も招かれた。皆からは「そのうち田舎の生活に飽きるんじゃないの?ここでいったい何するの?」と厳しい質問も受けた。確かに都会人が田舎暮らしを始めると最初は楽しくて仕方ないが、そのうち退屈になり都会の生活に戻りたくなる、というのを聞く。
まあ、そうなるかもしれないが、とにかく始めてみないとわからない。
ところで、夕食の後にチーズとフルーツが出された。
4種チーズの真ん中にクラッカーとなんと、海苔せんべいが置かれていた。
「え~、チーズをライスクラッカーの上に乗せて食べるの?」と聞くと、クリスさんは「そうよ、とってもおいしいの、オージーでは人気なのよ」と。
確かに昔、日本でもチーズおかきというお菓子であったけど、生のチーズをせんべいと一緒に食べるというのは初めての経験だった。
オージーでは、薄焼きせんべいがものすごい人気で、ポテトチップスと同様にスナック菓子としての地位を確立している。スーパーには10種類くらいの味付けせんべいがある。日本では絶対に見られないテイスト、「トマトとバルサミコ酢」「チェダーチーズとチリ」「蜂蜜と辛子」など不気味な味もある。
こういう亜流のものを食べていると、日本のシンプルな草加せんべいとかがとても懐かしくなる。
さて、これから荷造りして空港へ向かう。極寒の欧州へ戻るのはとても憂鬱・・・。
2 件のコメント:
素敵な生活ですね。ライフ・ワークバランスの達人たちに囲まれて、羨ましいです。絶対、遊びに行きます!
ぜひ、いらしてください。
アメリカとはちょっと違う
オージライフ、満喫できると
思います。
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