2011年2月28日月曜日

おならでぎっくり腰?

昨日の朝、バスルームで洗顔を終わった直後に大きなくしゃみをした。
その瞬間、腰に衝撃が走った。そして腰に妙な重さを感じ始めた。

これって、ぎっくり腰?
エーッ、どうしよう!

ぎっくり腰になった友人は大勢いるが、まさか自分にも起こるとは思っていなかった。
初めての経験。
重い物を持つときはいつも気をつけていたのだが、まさか一瞬のくしゃみだけでなるなんて想像もしてなかった。

その後、友人たちとランチをしに中華街にでかけた。
食べている時はそんなに痛みがなかったのだが、家に戻ってから鈍痛が始まった。
ネットで検索すると、やっぱりくしゃみや咳でぎっくり腰になるそうだ。急性期は冷やして安静にすること、とあったので夕方から冷やピタを貼って少し横になった。
そうしているうちに、ラグビーを観戦していたMon mari が「どうしたの?」とやって来た。

英語で「ぎっくり腰」って何ていうのか一瞬、言葉に詰まった。
「腰(Low back)が痛いの、くしゃみをした後で響いたみたい」と言ったら笑われた。
そういえば、こちらで「ぎっくり腰になった」という人を聞いたことがない。
そういう固有名詞もあまり耳にしない。
辞書で調べると・・・
Acute low back pain
Ruptured disk などなど。。。

でもこちらの意図が理解されてないよう。
単に背中の下が痛いんでしょ、と簡単に考えられてしまうのだが、一瞬にして「ギクッ」という音が聞こえるようなショック、そして執拗な痛み。多分、説明してもわからないだろうなぁ。

夜寝るときの姿勢が辛かった。
朝起きたらMon mari は「おならにも気をつけないとぎっくり腰になるよ」と言い出した。
「エーッ、おならじゃないよ、くしゃみだよ」と言ったら、「どっちも同じだよ」と。
大きな圧力をかけて体から何かを出すという原理は同じだから、当然おならでも発症可能、というのが彼の意見。
「おならには気をつけて」「おならには気をつけて」と彼は朝からずっとハモッて私をからかっている。
私が深刻になっている分、笑わせようとしているのだが、腰に響くので笑うのも辛い。そんな風に言われると、本当におならでもぎっくり腰になるんじゃないかと不安になり始めている・・・

2011年2月24日木曜日

地震の連帯

ニュージーランド、クライストチャーチの地震は甚大な被害を及ぼしている。
ニュージーランドは地震国。
阪神淡路の大震災のときに私は東京にいたが、ニュージーランドの友人から即、お見舞いの手紙が来た(当時はメールなどなかったので)。「自分の国も地震国なので、映像を見て本当に驚いて心が痛んだ。他人事ではないと思ったよ・・・」と。その温かい言葉に胸が一杯になった。

クライストチャーチは人口37万人たらずの小さな町。
一度だけ行ったことがあるが、市街地はこれっと言った観光地もなかったためか、ほとんど記憶に残っていない。
だけど、この小さな町に世界中からの緊急支援が集結している。
JICAの緊急援助隊も行っている。
JICAって途上国への援助だけではないというのを今回初めて学んだ。
地震による世界の連帯ができている。

ニュージーランドに初めて行ったときに、どうしてこんなに羊の多い国なんだろう、と思った。牧歌的というのを象徴するかのごとく、とにかく人が温かく親切で、平和な国。そして大自然が美しく、素晴らしい。
アングロサクソン系とポリネシア系のマオリ族との融和も進み、社会がうまく調和しており、民族間の対立はない。
メラネシア系のアボリジニーとまだ社会的摩擦があるオージーとはかなり異なる。
ニュージーランドに行った人は皆、この国を好きになると思う。

そんな国に期待を持って日本人の学生さんも語学研修に来たのだろう。でもまさかこんな災害に見舞われるなどとは想像もしなかっただろう。かける言葉もみつからない。

My thoughts are with you and your family in this difficult time.....

2011年2月19日土曜日

くじら論争

捕鯨の問題。
先日、日本政府は南極海での調査捕鯨を中止した。
シーシェパードの度重なる妨害で、乗組員の安全を確保するためとのこと。

鯨に関わる論争は止むことがない。
調査捕鯨は合法なのだが、ほとんどの西洋人は日本の捕鯨に対し、野蛮だと怒りをあらわにする。
海外に住み始めた90年の初めから、ことごとく、私も西洋人から責められた。
もちろん、自分の連れ合いも同様。彼の言い分は・・・
「鯨は頭のいい動物だから殺してはいけない」(じゃあ、頭の悪い動物は殺生してもいいのか?)
「日本は調査捕鯨といっても、ほんの少しの切り身をとって調査とし、ほとんどは食用に回している」(多分そうだろうな・・・)
「調査目的というなら、殺さずに調査できる方法をさがせ!」(ごもっとも?)
そういう西洋人もその昔はすごい勢いで捕鯨していたんだけどね・・・

一番いやなのは、私がオーストラリアにいるときに、調査捕鯨船が来ること。
オーストラリアの新聞のトップ記事になり、ニュースでも大々的に報道される。
このときとばかり、日本人憎しとオージーが一斉にバッシングする。
「人んちの海にまで来て、鯨を取るな!!!」と。
オージーの友人からも何となく冷たい視線を感じて、一緒にいるのが辛い。
一方、日本では海外で騒がれているほど鯨関連のニュースは目立たない感じがする。特に、現地での反対運動とかはあまり報道されていないよう。規制しているのかな?

鯨は「日本の食文化」とよく言われているが、マグロのように日常的に普及しているわけではない。
私自身、鯨の肉は小学校の給食以来、口にしたことがない。
給食で食べた鯨の肉は硬くておいしくなく、好きになれなかった。
なので、私の中で鯨肉を食べたいという思いは全くない。
多分、高級料理店などに行けば別格の肉が味わえるのだろうが、そこまでして食べたいとも思えない。

鯨産業で生計を立てている人たちも大勢いるので、単純に捕鯨を中止するのは政治的にできないのだろうけど、でも危険と隣合わせの捕鯨ならやむを得ない。

捕鯨を中止すると、現在の海洋の生態系がくずれて、例えば鯨が食べているいわしが枯渇する、と言う人もいるが、そうなったときはそのとき、また世界は捕鯨を開始するかもしれない。起こってないことを想定して自分たちを正当化してもなかなか、世界には受け入れられないのだろう。

どうでもいいんだけれど、とりあえず南極海での捕鯨が中止になって、私自身が非難轟々の嵐から開放されただけでも随分気持ちが楽になっている。

2011年2月15日火曜日

バレンタイン

昨日のバレンタイン。

日本では女性が男性にチョコレートをあげる。
そして3月に男性が女性にお返しをする。
ジェンダーがはっきりしている、日本式バレンタインデー。

日本以外の国のバレンタインは男女ともが、恋人や夫婦間で、お花やケーキなどを送り合う。

で、私たちも贈り物を交換した。
Mon mari からはハートのつるし型ポプリ入れ。
窓側に吊るすと、ほのかなローズの匂いが気持ちをリラックスさせてくれる。
私からは、レーザー式距離測定器(全然ロマンチックでない)を送った。

夜には近くの「フランス式焼肉レストラン」(フランベ)にでかけた。
奥にある暖炉がグリルに変わり、そこでウェイターが肉を焼いているのだ。
換気扇がないので、店内は煙とススで一杯になるが、客は文句を言わずにバーベキューを堪能している(写真がどうしてもボヤけて写るのは煙いから)。

私が頼んだ牛肉の蜂蜜とレーズン風味、血のしたたるレア肉は柔らかく、絶品だったが、なにせ400グラムはあると思われるこの大きな肉を平らげるのは至難の業だった。
やっぱり農耕民族の私は狩猟民族の肉の消費量にはついていけない・・・

2011年2月13日日曜日

ついに見ちゃった・・・

2月13日の今日、パリに向けて出発。
ちょっぴりノスタルジア気分。いつもパリに向けて成田の滑走路を飛び立つときは、涙ウルウル。

まあでも今日は誕生日と結婚記念日なんで、一応パリに戻る義務がある(ちなみに結婚したのは13日の金曜日。こんなカップルは世界でも稀だろう。でもMon mari にとって過去における受験や就職で13日の金曜はとても縁起がよかったとか)

今回は行きも帰りもエコノミーの最前列に座れたので、足がゆっくり延ばせてとても楽だった。隣に座ったフランス人のお兄さんは日産フランスに勤めていて、日産のトラックの営業をしているとか。
「ビジネスで日本に来たのに、ビジネスクラスじゃないんだよ!」と笑っていた。

横にはフランス人ママと二人の子どもたちが座っていた。
上の女の子が3-4歳、下の男の子が2歳くらい。愛くるしく、離陸後からにぎやかだった。
昼食が終わった頃から、女の子が少し興奮気味になった。
以前、聞いた話だが、欧米のママは小さい子どもを連れて飛行機に搭乗する際、泣いたり騒いだりしないように、睡眠薬を与えることがあるそうだ。
本当にそんなことするのか、とかねがね思っていた。

しかし、このフレンチママ、昼食が終わって30分くらいしてから、オレンジジュースをもらってきて、その中に白い粉末の薬を入れて、女の子に飲ませていた。これって例の睡眠薬?
その後、女の子は爆睡状態で、着陸の2時間くらいまで寝続けていた。
なぜか、下の弟くんには薬は与えてなかったので、彼は1-2時間寝たあと起きてしまい、お姉ちゃんにちょっかいを出していたが、彼女は死んだように眠り続けていた。

子どもに睡眠薬、見てしまった。やっぱり本当だったんだ・・・
親としても泣かれたり、むずかったりして周囲に気を遣うよりはいいし、12時間という長い飛行の中、子どもも親もゆっくり眠られるのなら、その方がいい。
まあ、隣の乗客として静かでいてくれたのは助かったけど、何か薬で眠らされている子どもをみると複雑な気分になった。多分、日本のママたちはこのような方法で子どもを寝かしつけるのは抵抗感をもつだろうから絶対にしないだろう。
これってやっぱり文化の違いなのかな?

2011年2月10日木曜日

おせっかい猫


今晩は義姉が餃子を作った。
その横で「何おいしいもん作っているの?」と言わんばかりに、じっと見ているおせっかい猫たち。
猫の手も借りたいほどなのに、まるで役にたたない。
餃子なんて猫が食べるものではないのに、作っている間、ずっと私たちの動く手を見ている変な子たち。

出来上がった餃子には関心がなく、その横にある鯵(あじ)を穴が開くほど見ている。
結局、私たちは猫の熱い視線に負け、鯵の身をかなりあげてしまった。
これだからキャットフードを食べなくなるのよね~。
もう自分たちを猫とは思っていない。

(義姉は恥ずかしいので顔は隠してね、とのこと・・・)

2011年2月7日月曜日

年取ると思うこと

ひなたぼっこ中のモモちゃん(姉の娘)、13歳。人間で言うともう70歳過ぎかな?
我が家にいる猫もみんな高齢。家出中のミータは15歳、マルちゃんは14歳、チーコは8歳。自分も含めて、家族は結構皆、年寄りになりつつある。

しかし、街を歩くと一転する。
あちこちに行くところで人と接すると、自分より年下がすごく増えている。

ほとんどのお店の店員さんは皆若い。
病院に行くと医者は確実に若くなっている。
バスの運転手も自分よりはるかに若かった。
交番のおまわりさんも若くなっている。
銀行の窓口のお姉さんもとっても若かった。
先週の会議でも参加者は私よりずーっと若かった。

とにかく最近は周りの人たちみんなが若くなっている、何で? と思っていたのだが、そうではないのだ。
周りが若いのでなく、自分が年取ってきているという理屈を忘れていた。

いったい、自分と同年代の人たちはどこにいっているのだろう?
私たちの年代の人たちはもう社会の中で「透明人間」になってしまっているのだろうか?