2011年7月6日水曜日

「血液型は何?」の不思議

ちょっと前に、松本前復興担当大臣が「自分はB型なので短絡的なところがある」と発言して、血液型差別を助長すると批判されていたことが、海外のニュースでも大々的に報道されていた。
この血液型と性格は、日本人特有の見方のようだ。

実はMon mari が初めて私の実家に来たときに、私の母は「Mon mari さんの血液型は何型なんですか?」と聞いたら、Mon mari はひどく驚いた。理由は何故、血液型が質問に出るのか全く理解できず、また自分の血液型が何なのか知らなかったからである。私の知る限りでは、日本以外で血液型と性格をつなげる話題を聞いたことはないし、また自分の血液型を知っている人は、特に欧米では少ない。
Mon mari はこの質問が結構ショックだったようで、その後、機会あるごとに自分はこんな質問をされた、と話題にしている。ちなみに、母から血液型を聞かれた直後、たまたま彼は日本で健康診断を受けたが、自分の血液型がA+であることを50数年生きてきて初めて知った。

先週の英ガーディアン紙でも日本人の血液型へのこだわりを特集していた。
一般的に思われている血液型による性格は:

A型:創造的、思慮深い、でも選り好みが激しく頑固。
B型:創造的、情熱的、でも自分勝手で無責任
AB型:社交的、適応性があるが、批判的で優柔不断
O型:付き合いがよく、適応性がある、でも嫉妬深く、傲慢

だそうだ。

もともと、この血液型と性格の関係は、複雑な背景に基づいている。
1920年代、日本の医師が台湾人の41%がO型である一方で、日本人は23%という理由から、台湾人が日本人より劣っている、と診断したことがきっかけだそうだ。でも、科学的な根拠もない偏見に基づいた考えなので、1930年にはこの理論は廃れたが、その後、血液型と性格をリンクさせる考えは広く日本の大衆に広がったそうだ。

でも海外では一般的ではない。
なので、外国人に「あなたの血液型は何?」と安易に聞くのは控えたほうがいいかもしれない。

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